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ノウハウ特集

経営者との初期の接し方

伴走支援期間を通じて経営者と信頼関係を築くためには、初期接触時において本伴走支援そのものと今後長い時間を共有することになる伴走支援者に対して良い第一印象をお持ちいただくことが重要です。事業者や経営者が抱える悩みや課題が解消される期待感をいかにして醸成するのか、ここでは、そうした支援ノウハウを紹介します。
  • ■ソリューションありきの支援ではない、経営者と一緒に考えていく姿勢を強調する

     経営者の中には、過去に公的機関やコンサル等による外部支援を受けたことがあり、その結果に満足されていない方もいらっしゃいます。なぜ満足されなかったのかを汲み取ったうえで、そうした過去の支援と本伴走支援とではどのような点が異なり、どのようなことに期待ができるのかを説明することが求められます。

    上記事例では、過去に受けた公的支援の内容が型にはめるような支援であり満足のいく結果が得られなかったとのことで、本支援について説明した際にも経営者の印象は良くありませんでした。当社が受けたという“型にはまった”支援と異なり、本支援は経営者に対話と傾聴の姿勢で寄り添い、ソリューションありきではなく“経営者とともに考え具体化をしていく”支援である旨を丁寧に説明しました。本当の意味で当社の懐疑心を解消するには、実際の支援を通じて示していくことが求められるものの、初期段階で一定程度本支援の本質を理解いただき、期待を持っていただくことができました。

    参考事例はこちら

    〜創業社長の決断。取締役(長女)主体の取組により組織強化~

    • 信頼関係構築
    • 経営幹部育成
    • 向き合えない
    • 従業員への権限移譲
    • 従業員育成
  • ■過去の類似した支援実績の経験を伝える

    初回の自己紹介の場では、支援者のパーソナリティに関する情報だけでなく、経営者が様々な悩みを打ち明けるに足る人物であることを認識いただくことが必要です。その一方で、支援者による知見・経験の過剰なアピールとなってしまうと、却って経営者からの不信感を招いたり、支援者への過度な依存にもつながりかねません。「これまで御社のような企業を多く支援してきた、だからこそ、経営者が今感じられている悩みや苦労も理解できる」といったように、先方への共感と謙虚な姿勢を忘れないことが肝要です。

    上記事例では、経営者への初期接触時に当時当社が取り組んでいた中期経営計画策定に関する課題意識を共有いただき、それに対する支援者の考えを求められました。支援者として認めてもらうには経営者が納得する力量をこの段階で示すことが必要と思い、誰かの受け売りではない、自身の経験に基づく血の通った情報を活用して対話することを心掛けました。結果としてその後も引き続き経営者から惜しまず自身の考えやビジョン、悩みをお話しいただくことができました。

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    ~不確実性の高い将来を築く、生産的で創造的な経営会議の構築~

    • 信頼関係構築
    • 経営理念・ビジョン策定
    • 中期経営計画策定
    • 次期経営層の育成
  • ■支援チーム総出で事業者を支援するという姿勢を見せる

    事業者が抱える様々な課題に対応可能な支援体制で臨むことを事業者に認識いただくことは、事業者の第一印象を良くし、期待感を醸成する上で有効です。上記事例では、ビジネスについて精通し主担当として伴走支援するコンサルタントの他、金融機関出身者や市の職員等から成る支援チームが、あらゆる悩みに対応する姿勢で初回訪問に臨みました。その際は、各人の得意とする領域や役割が明確に経営者に伝わるよう、担当コンサルタントに限らず他のチームメンバーも発言するよう心掛け、体制の盤石さが経営者に伝わるよう工夫しました。

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    〜変革の機運を後押しし、現場社員の自発的なアクションに繋げる〜

    • 信頼関係構築
    • 社内コミュニケーション
    • チームアップ

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